ドッグスクール サクシードの日常

わたしが訓練士(ドッグトレーナー)になるまで①

2025-05-06 03:05:05
目次

皆さん、こんにちは😌

本日は少し切り口を変えてみて

雑談ネタを一つ✨

よくお客さまとお話しをしていて

「要先生は何で今のご職業を

目指したんですか?」と

よく聞かれます。

う〜ん、何でかな⁉︎と

少し思案しますが、当初は

犬が好きだから自分を好きなものの

近くに身を置きたいという理由だったと

思います。

「犬のことをもっと知りたい!」と。

でも、最初に抱いていたイメージと

実際に働いてみた印象とは

かけ離れている、いや、

どんどんかけ離れていくものでした。

わたしと同世代の訓練士は

言わば、見習い訓練士が

1番多かった時代だったと思います。

当時は◯◯警察犬訓練所(訓練学校)

とか、◯◯警察犬・愛犬訓練所

(訓練学校)という名称のドッグスクールが

殆どでした。

ですから、

余り興味のない人からすれば

「警察関係の人なの?」と

聞かれたものです。

でも実際は違います。

要するに、嘱託(しょくたく)の

警察犬を育成する場所という

位置付けです。

この説明を相手にすると、

「ん???要するに警察犬を育成する

職業なんだ」と。

でも、少しだけ違います。

嘱託の警察犬を育成することは

ありますが主な業務は

一般家庭のわんちゃんのしつけが

殆どです。

それは、どこの地方の訓練所も

同じだったと思います。

少し話しがそれますが

映画「きな子~見習い警察犬の物語~」を

たまたま観たことがありますが

訓練士からするとアレじゃ誤解を

生むような設定があるな、と。

(分かりやすくする為の演出⁉︎)

あの映画の中の業務内容では

大昔の時代設定のように感じます。

嘱託の警察犬ばかりで県警からの

出動依頼で生計を立てているような

印象を受けました。

それこそ、自分の師匠(先生)が

若い頃だってああいう業務内容では

ないです。

話を戻しますが…わたしは19歳で

犬界に飛び込みましたが、

当初は「嘱託警察犬の訓練士に

なりたい!」と訓練所の戸を

叩いたものです。

当時は西暦で言うと

2000年頃でしたから

インターネットの普及が今ほどでは

なかったので詳しい情報なんて

ありませんでしたから

とにかく経験するしかありません。

(詳しくはアメリカ同時多発テロが

起きた前日に弟子入りしましたから

調べたら2001年9月10日の

ようですね)

見習い訓練士になる前は

建築関係の仕事をしておりました。

言わば「ガテン系」の仕事です。

(今、ガテンなんて求人誌あるのか⁉︎(笑))

当時は多かったニッカポッカを履いて

仕事をしていた建築の職人ですね。

わたしは幼少の頃から

動植物が大好きで色々な生き物と

触れ合ってきました。

それじゃ、小さい頃から犬に囲まれて

育ったかというとそうではありません。

両親は「犬の世話は大変だから

うちは飼いません!」とか、

「死んじゃった時に悲しいから飼わない!」、

「あんたが散歩するなんて言ったって

三日坊主でしょ?」、「うちの狭い庭の

どこで犬を飼うのよ?」、

「あんたが稼げるようになったら

自分で犬を買って自分で世話を

しなさい!」と

当時の犬を飼いたい子供が言われるで

あろう説教を一通り言われて

わたしの願いが叶うことは

ありませんでした。

ですから、金魚や熱帯魚、ハムスター

なんかを自分の小遣いで買って欲を

満たしていたのでしょう。

夏場には巣から落ちてしまったスズメを

一生懸命育てたこともありました。

(スズメのピーコ)

しかも当時はムツゴロウさんの番組も

やっておりましたしね。

そんなこんなで建築の職人を

していた18歳の頃、

給料日当日が昼頃まで雨降りで

現場仕事は中止。

現金手渡しだったので会社事務所まで

受け取りに行きました。

わたしが当時勤めていた

建築リフォームの会社は

日当がそこそこ良くて18歳の私でも

40万を超える給料を受け取っておりました。

良い時は二つ折りの財布に給料を入れると

二つ折り財布が折れずそのまま立つくらい

稼ぐことが出来る会社でした。

その日は給料を受け取り、

仕事が休みになったこともあり

近くのペットショップにたまたま

立ち寄りました。

その当時、黒ラブが大型犬の中では

流行っていたのです。

キムタクが飼っていたとか。

でも、私はチョコラブを

見てみたいなという好奇心で

ペットショップに立ち寄ったのです。

すると、チョコラブは居らず

黒ラブの仔犬がオスメスで居たと

記憶してます。

わたしがオスの黒ラブをショーケース越しに

眺めていたら「抱っこしてみますか?」と。

まぁ、このセリフを言われて

店員の意のままに抱っこしたら

ねぇ?全て終わりですよね?

全ての理性を失わせる破壊力が

仔犬にはありますよ。

いざ、手元でその仔犬を抱っこしてみると

シッポぷりぷりで暴れて暴れて

可愛がるというより、

膝の上から落ちないように暴れるのを

抑えるだけ。

でも、わたしが長年求めていたのは

この気持ちだ!と母性本能強め男子の

心のときめきに自分自身が

気付いちゃいました(笑)。

だから、そりゃ、

ポケットには満額の給料袋が入ってますし、

衝動買いをしてしまったのです。

何とも不純なきっかけですが

訓練士になるような人でも

こういうエピソードがあるものですね。

当時の自分と今の自分とでは全く持って

別人格ですけど。

仔犬代金とドライフード1袋、

デビフ缶数個、粉ミルク、栄養チューブ、

ペットサークル、折りたたみケージ、

ペットシーツ、皿など一揃い合わせて

約¥22万円だったのを記憶してます。

(特徴的な丸文字を書く店員の領収書に

今でも記憶していた🤭)

18歳当時、実家住まいのわたしが

両親に断りもなく念願の仔犬を勝手に

購入したのです。

黒ラブのクロちゃんです。

自分で仔犬を買い、

育てていく中で皆さまと同様に

しつけも意識するようになり

愛犬雑誌なんかも買い漁りました。

当時の愛犬雑誌には訓練所の広告も

多数掲載していたのです。

「伝統と信頼の神奈川訓練士会」って(笑)

「見習い訓練士随時募集中」とか。

そこで初めて訓練士という職業が

求人を募っていることを知りました。

自分で犬を飼い始め、

犬のことをもっと知りたい!と

思ったのです。

当時の神奈川訓練士会の広告ページには

名前と住所、連絡先が書いてあったので

片っ端から電話連絡して求人募集している所を

探したのです。

何件も断られ十何件目に面接OKを

もらったのがわたしの師匠の所です。

今思うと、自分がお世話になるかもしれない

訓練所の情報なんて何も考えず、何も知らず、

とにかく見習い訓練士になれれば

良かったのでしょう(笑)。

今の子たちやわたしの弟子たちのように

専門学校からインターンシップなんて

なかったですし、私には何の情報も

無かったのでとにかく何処でも良いから

見習い訓練士になりたい!とそれだけ。

同世代の訓練士仲間に昔話を聞くと

高校生の頃に夏休みなどを利用して

実習をさせてもらってから行き先を

決めたんだとか。

当時の他の訓練所の先生に

見習いを選ぶ基準を聞けば

「うちは必ず、実習をしに

来た子じゃないと採らないよ」と。

それも、本人には実習に来てからとは伝えず

その子の本気度を試す部分もあるよう。

わたしからすれば実習なんて

お試しシステムを知りませんでしたからね。

まぁ、縁がなかったのでしょう。

そりゃ、わたしが9月にいきなり

「見習い訓練士になりたいんです!」って

鼻息荒く電話をしたって面接すらして

もらえないのが納得出来ましたよ。

でも、わたしと師匠との出会いは

電話連絡後面接してもらい、

面接後即見習い訓練士OKでわたしの

見習い訓練士の幕が開いたのです。

こちらに縁があったのでしょう。

面接の時にうちの先生は

「うちは今ねぇ、若い子が4人居て

手が足りないわけじゃないんだけど

君は良い目をしているよね!

いつから来れる?」と。

わたしはポカンとして

心の中でコイツ何言ってるんだ?

と感じながらも今まで褒められることの

少なかったわたしとしては

リップサービスだったとしても

悪い気はしませんでした。

後年、当時のことを先生に

詳しく聞くと見習い訓練士として

くる子の殆どが高卒後、

社会経験無く門を叩く子たちなので

わたしは例外的に社会経験を積んだ

人間だからなんだ、と。

それじゃ、良い目って何だったんだよ!

コイツ分かってるな、と思ったのに(笑)

とまぁ、ここまでが見習い訓練士に

なるまでのお話しです。

既に長くなりましたので一旦

ここで一区切りといたします。

暫くこちらのシリーズは

分けて更新いたしますのでお付き合いください🙋‍♂️

これから見習い訓練士を目指したい子や

見習い訓練士になりたい子の親御さんへの

一つのヒントになってほしいなと

考えております。

※ちなみにわたしは「訓練士」という

表現をよく多用しますが

「ドッグトレーナー」とは同義語です。

私の中では師匠の元で勉強中の

「見習い訓練士」と

独立開業して生計を立てている

「訓練士」とでは雲泥の差があると

思っているので、

ここではあえて「訓練士」と表現して

おります。

わたしが元妻と経営していた

ドッグスクールで

専門学校のインターンシップを

受けていた時の学生たちの認識では

「嘱託警察犬などに携わる人たちが

訓練士で、それ以外のしつけ教室や

パピートレーニングなどをする人たちが

ドッグトレーナー」と。

いや、なんだそれ?

もっと言わせてみると、

厳しいのが訓練士で

優しいのがドッグトレーナーという

イメージ、と。

いや、違うだろ。

厳しい優しいは、そりゃ個人差だろ…と。

犬の訓練士を横文字で表現すると

ドッグトレーナー。

それだけです。

ただ、ちゃんとした経験を積むと

見習い期間があるのでわたしは

ドッグトレーナーという表現よりも

「見習い訓練士」、「訓練士」という

表現が正しいように感じております。

もちろん世間一般的にも横文字表現の

「ドッグトレーナー」の方が柔和な印象を

持たれているのも理解しております。

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わんちゃんの困った…を解決し、

こういう子になってほしい!を一緒に

叶えましょう🙋‍♂️🐶

ドッグスクール サクシード

ドッグトレーナー 磯山 要

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